"もちろん、何が何でもグループ作りやアライアンスが悪であるというつもりはない。が、まず最初にアライアンスありき、グループ化ありきというのでは、ビジネスとして成功するとは思えない。言うまでもなくコンシューマビジネスの基本は、消費者に買いたい製品や体験を提供し、その代価を受け取ることにある。アライアンスを組んだ挙げ句に、加盟社の権益を満たすために、消費者が望まないものを作っても意味がない。移り気な消費者に欲しいと思わせる製品やサービスを提供するには、迅速な意志決定が必要だし、それには明確に責任を負う存在が必要となる。責任とリスクを負うからこそ利益がもたらされるのであり、リスクを分散すれば利益も分散する。リスクを負えないのであれば、低い利益で事業を継続できる体制を作らなければならない。 こんなことは、筆者が言うまでもない、市場ビジネスの常識だと思うのだが、再販価格維持制度の枠組みの中で生きてきた人たちには、この常識さえ通用しないのだろうか。わが国の電子書籍ビジネスを見ていると、本当にそんなことが心配になる。"
【元麻布春男の週刊PCホットライン】 AmazonのKindleから考える理想的な電子書籍ビジネス